WoodWing Experience レポート

2011/06/14
2011年5月23日から25日までオランダ・アムステルダムで開催されたWoodWing社のイベントレポートです。

 

WoodWing Experienceレポート
 
2011年5月23日(月)から25日(水)の3日間にわたりオランダ・アムステルダムにて開催された「WoodWing Experience」のレポートです。
 

■WoodWing Experienceについて
 
本イベントは、エンタープライズコンテンツマネジメントシステム「WoodWing Enterprise」の開発を行うオランダ・WoodWing社が主催するイベントです。
2011年5月23日(月)から25日(水)の3日間に渡りオランダ・アムステルダムにて開催された本イベントには、WoodWing社のパートナー、ユーザーを中心に33カ国から約400名のかたが参加しました。
オランダ市内のホテルを貸しきって行われた本イベントではWoodWing社からのビジネス状況アップデート、製品ロードマップ、ユーザー事例の発表、パートナーソリューションのプレゼン、テクニカルワークショップなど様々なプログラムが用意されていました。参加者は個々の興味に応じてそれぞれのプログラムに参加、会期中は朝から晩までWoodWingのスタッフや世界各国からの参加者が各国におけるビジネス状況についてディスカッションを行いました。
 

 
■プログラム
 
下記、WoodWing Experienceのプログラムの抜粋です。
 
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WoodWing社からのキーセッション
 
初日はWoodWing社CEOであるHans Janssen氏、そしてPresidentであるErik Schut氏から同社のビジネス状況及び製品ロードマップに関するプレゼンテーションがありました。
 
WoodWingのビジネスとしては、やはりiPadをはじめとするタブレットデバイス向けのデジタルマガジン制作ツールの導入が進んでおり、同システムを利用した発行アプリ数はワールドワイドで300本を超えているそうです。その背景には、欧米におけるタブレットデバイスの今後の普及が期待されており、2013年には米国人口の22%がタブレットデバイスを所持すると予想されているそうです。
 
WoodWing社は、2010年の4月にiPadの対応以降、Android3.0(Honeycam)やApple定期購読のサポートなど業界の最新動向をいち早くキャッチアップしてきました。本イベントでは、Google Chrome、HP TouchPad, RIM Playbookなど主要なタブレット端末への コンテンツ配信への対応がアナウンスされました。また、デジタルパブリッシング分野に対するロードマップとしてマネタイズの強化を挙げており、今後は、AndroidOSやPlaybookのアプリ内での課金、そしてiADの組み込みにも対応をしてゆくとのことです。
 
もちろん、WoodWing最大の強みである、編集・制作ワークフローについても、最新のAdobeCS5.5への対応や編集機能の強化など、2011年の後半にかけて、さらなる機能強化が進んでゆきますので、ぜひご期待ください。また、今回のタイミングで、WoodWing社は同社が提供するタブレットパブリッシング向けフォーマットをOFIPという形で完全にオープン化しており、様々な技術拡張やカスタマイズが今後は可能になります。
 
WoodWing社のキーセッションのコンテンツとして、同社の製品評価(QA)部門から、QA状況及び体制に関する報告も行われました。現在、同社では20名ほどのQAスタッフにて、各製品ごとに開発者を交えたチームを編成。100項目以上のベンチマークや基本動作の確認、バグ修正を行うなど、同社ソフトウェアの高い品質を裏付けるものでした。
 
 
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■基調講演
 
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Michiel Buitelaar氏
COO, Digital Media at Sanoma Uitgevers
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WoodWingユーザーであるSanoma社のCOO、Michiel氏より、"The Importance of Mobile for publishers(出版ビジネスにおけるモバイルデバイスの重要性)"と題したプレゼンが行われました。
Sanoma社はヨーロッパ全域に展開し、280タイトル以上の出版物を手掛ける総合出版社です。近年は紙媒体のみならず、モバイルデバイスやWeb、そしてテレビなどを含む総合メディアグループとして活動しています。そんな同社からはプリントメディア・タブレットデバイス・スマートフォン・Webサイトなどの各種メディアを駆使したWoodWing Enterpriseを核としたクロスメディア戦略に関するお話を頂きました。
 
 
 
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Dr. Mario R. Garcia氏
CEO and founder, Garcia Media
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"The Wall Street Journal"や"The Miami Herald"などをクライアントに持つ、世界的に有名なメディアコンサルティングカンパニー”Garcia Media”のCEO and founder,Mario氏からは"17 LESSONS WE HAVE LEARNED CREATING NEWS APPS(ニュースアプリの制作から学んだ17つのこと)と題したプレゼンテーションを頂きました。
同社の豊富なコンサルティング実績より、スマートフォン向けアプリ、Webサイト、紙媒体、タブレットデバイスなど、それぞれメディアとしての役割、掲載すべき情報の種類など、実践的なミクスメディア戦略に関する豊富や情報・知見が印象的でした。
 
 
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Josh Quittner氏
Editor, Time Inc.
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もっともはやく、iPad向けのデジタルマガジン配信をおこなった日本でもお馴染みのTime社。
同社の編集者であるJosh氏より、What TIme Inc. has learned about the iPad so far(TimeがiPad版から学んだこと)と題したプレゼンテーションが行われました。
情報が乏しく手探りの状態から進めたTIMEマガジンiPad版発行ですが、現在ではiPadの利用者は増加しており、同社が読者へ行ったリサーチによると、iPadはTVを上回る、携帯電話、パソコンについで3番目の重要なメディアとして位置づけられているようです。かつ、家庭内での女性の利用も増えているなか、先行してiPad版を発刊したTIME雑誌としてはブランディングに成功しているそうです。
 

 
また、本イベントでは、3日間を通じて数多くの事例発表、技術プレゼン、パートナーセッションが
開催されました。
参加者は各国のWoodWingユーザーやパートナーと意見交換を交わし、時にはWoodWingへの
リクエストも行われるなど、大変充実したイベントとなりました。
 
 

 
■Sanoma社の見学
 
 
会期の翌日、WoodWingユーザーであり、AmsterdamにオフィスをかまえるSanoma社の見学を行いました。
 
同社は全世界で70拠点に展開するヨーロッパで有数の出版社です。その事業内容は出版に限らずTVやラジオなどあらゆるメディアの制作・配信を行っています。
 
出版事業では、月刊で70誌を発行しており、オランダ全体人口の約73%に読まれているそうです。
2008年、同社が企画したコスト削減計画の一環として、WoodWing Enterpriseを検討、2010年に導入しています。編集・制作システムとしての運用はもちろん、5誌をすでにデジタルマガジンとして発行しています。
 
従来、同社の出版部門とデジタルメディア部門は完全に別の組織でしたが、WoodWingでデジタルマガジンを発行することが契機になり、部署間のコミュニケーションが活発になり、よい関係になっているそうです。
 
 

 

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