ユーザ事例 スターツ出版株式会社様

あらたな雑誌ビジネスモデルを生み出すiPad版デジタルマガジンを提供
-WoodWing Enterpriseにより実現するオズマガジンの新たな展開-

 

iPad版オズマガジン”OZ store”

スターツ出版が提供する提案型ライフスタイル女性情報誌「オズマガジン」のiPad版「OZ store」が2010年8月27日にAppストアからリリースされました。同誌iPad版では、BGMが流れるスライドショーといったコンテンツが盛り込まれており、”毎日の中に息づく「物語」”という同誌の世界観が色濃く反映されています。

iPadの登場を皮切りに電子出版、デジタルマガジンの市場が広がりつつあるなか、同社はオンライン書店での雑誌配信やASPサービスを利用したiPad向け電子雑誌の提供など、これらの展開にいち早く対応してきました。そこには、雑誌業界が苦境に立たされているなか、”新たな流通や価値をつくり、広めてゆく”という同社の確固たる狙いがありました。


iPad版オズマガジン発行における同社の取り組み

4月28日の日本国内におけるiPadの発売開始がアナウンスされた2010年3月下旬、同社は発売日に合わせたiPad向けコンテンツの配信を決定していました。
注)実際のiPad発売日は同年5月28日へ延期。
「当初の最大の目的はプロモーションでした。iPadが日本国内で発売される5月28日にオズマガジンのiPad版をリリースする。これによりスターツ出版、そしてオズマガジンの認知度を高めることが狙いでした。」(伊藤氏)
当初、同社は、印刷で使用したPDFを紙面として、そのままiPadへ展開するASPサービスを契約し、オズマガジンの配信を行いました。

「当初、PDFベースの配信サービスを採用した理由は納期です。とにかく、5月28日にオズマガジンのiPad版をリリースするためには、それが最短でかつ唯一の方法でした。」(伊藤氏)
こうして、日本国内の出版業界のなかでも、いちはやくiPad版をリリースし、大きな注目を集めた同社でしたが、改めて自社が提供したデジタルマガジンを見直すと課題や違和感もありました。
「違和感を感じたひとつのきっかけはピッチでの紙面の拡大です。iPadの大きな特徴ではありますが、紙面の該当箇所を見るごとに2本の指で拡大を行う。この操作を読者にさせたくないと感じました。そもそも論にはなりますが、iPadへ出版を行うにあたり、PDFを配信する理由が何もありません。それどころか、単純なPDFを配信するだけでは、自社の紙媒体や他社のアプリとの差別化が出来ないと感じました。」(伊藤氏)
ここから同社内で、改めてiPad向けのコンテンツ配信のあり方に関する議論がはじまります。同時に様々なシステムやビューアー導入の検討が社内ではじまったとき、同社は、はじめてWoodWing Enterpriseと出会います。
 

WoodWing Enterprise導入のポイント

「いくつかのシステムの比較調査を進めていましたが、WoodWing Enterpriseは当社の求める要件を満たす唯一の製品でした。Adobe InDesignをベースに、iPadの縦向き横向きに合わせたレイアウトの自動調整や、スライドショー機能、動画のストリーミングなどを組み込んだコンテンツの製作がInDesignででき、他のPDF配信とは異なる大きな可能性を感じました。また、単純なiPad向けコンテンツのオーサリングだけではなく、紙媒体を含めた編集・制作ワークフローをサポートしている点も魅力でした。」(橿渕氏)
また、WoodWing Enterpriseは米・TIME誌をはじめ、国内外の多くの企業に導入されていた実績も決定にあたり安心感となりました。同社ではWoodWing Enterpriseの製品デモを見学してからわずか数週間後に導入を決定、まもなく同社のオズマガジン編集部にiPad向けのコンテンツを担当するアプリケーション編集チームが発足し新たなiPad版オズマガジンの本格的な製作がスタートしました。
「当初のPDF配信サービスでは、印刷会社から戻してもらったPDFファイルをiPad向けに加工するだけでした。しかし、WoodWing Enterpriseは編集やデザイナーといった作り手が主体的にコンテンツや表現の仕方を企画しながら進めてゆく。つくりにこだわることが出来るのはとても楽しい!というのが最初の印象でした。」(橿渕氏)
また、同社では内部スタッフが企画・編集を行い、外部のパートナー企業が撮影・素材製作・紙面デザインを担当します。そのほかにもカメラマンやライターなど、様々な役割を担うスタッフが密接にコラボレーションすることによりオズマガジンは出来上がります。そんな同誌の制作においてはWoodWing Enterpriseが提供するオンラインでのワークフローは大きな効果を発揮しています。制作ではデザイナーがInDesignでiPad紙面のデザインを行います。このデザイン作業はWoodWing Enterpriseサーバ上で行われており、編集スタッフは編集者向けのアプリケーションContentStationからネットワークを介しWoodWing Enterprise上で進められている進行状況をリアルタイムに確認し、修正や作業指示を行います。
「オズマガジンの製作パートナーは、雑誌オズマガジンはもちろん、Webサイトのオズモールの製作も担当しており、まさに一心同体で仕事をしています。WoodWing Enterpriseは、普段から使用しているInDesignベースでコンテンツ製作が出来るため、製作パートナーも直ぐに使用するイメージが湧いたようです。また、編集スタッフ側もAirベースのContentStationにより、スムーズにデザイナーと作業状況をすぐに共有しコラボレーションが出来ます。新しいことにチャレンジし想定外のことが発生するなか、これも無事にOZ storeの製作が順調に進んだ大きな要因だと思います。」(倉持氏)

WoodWing Enterpriseについてはこちらをご覧ください。
http://www.vpj-ecm.com/

OZ storeの狙いと同社のビジネスモデル

こうして、2010年8月27日、WoodWing Enterpriseを使用したiPad版 オズマガジン「OZ store」の配信がはじまりました。同社においては、電子媒体であるiPad版の製作にあたっては従来の紙媒体に加え、新たなクリエイティブ要素が発生していました。
「動画や音楽といったこれまでは、全く考慮すらしなかった要素があり、これらはこだわりだすとキリがありません。しかしながら、新たなチャレンジとして、色々と模索しながら取り組んでいます。」(松本氏)
しかしながら、同社のビジネスにおいて、iPad版のオズマガジンはオズブランドのなかの、あくまで大きな戦略の一つとして位置づけられています。
「オズブランドのターゲットはOLです。そこのターゲットを変えることはありません。そのため、いまの段階でiPad版のオズマガジンが直接、ターゲット層に届くことは少ないと考えています。しかし、いまの段階からiPad版オズマガジンの配信に取り組むことにより、今後iPadがインフラとして広まったときに、「OZ store」が女性OL向けiPadコンテンツのスタンダートになることを狙っています。」(倉持氏)
また、iPad版オズマガジンは、同社が既に展開しているWeb媒体「オズモール」と連動しており、これら既存の電子メディアとの相乗効果も大きく期待されています。
「雑誌の電子化はiPadやアンドロイドといったタブレットが全てではありません。もともと当社ではオズモールでWebや携帯電話へのコンテンツ展開を進めていました。重要なのはオズブランドの世界観を伝えるにあたり、用途に応じた媒体を使い分けること、そしてそれぞれの媒体に応じた表現や工夫を行うことだと考えています。」

 

今後の展開

OZ storeをリリースし、iPad版デジタルマガジンにおけるブランド確立に成功した同社ですが、今後もより確固たるブランディングへ向け、様々な取り組みを企画しています。「読者のかたに、よりオズマガジンやオズブランドのコンテンツを身近に感じていただけるよう、iPadの特性を生かした開発や工夫を今後も続けてゆきたいと考えています。また、よりオズブランドのターゲットに”近い”メディアとしてiPhoneなどのスマートフォン媒体でのサービスにも注目しています。うまくWoodWing Enterpriseを利用して、工数をおさえながら、ワンソースマルチユースを行う展開を進めてゆきたいですね。」(倉持氏)

 

IT事業推進部 部長 伊藤 尚之様

オズブランド編集部 統括部長 橿渕 敦夫様

オズブランド編集部 
アプリケーション編集チーム 
プロデューサー 倉持 志信様

オズブランド編集部
アプリケーション編集チーム 松本 郁恵様

 




スターツ出版株式会社について

スターツ出版株式会社は、「感動メディア企業」をめざすユニークな出版社です。「全国ティーン」「首都圏OL」「都心メトロ通勤者」「郊外ファミリー」「シニア」といった5つのマーケットへ向けた、様々なメディアとオリジナルのコンテンツを駆使し、広く・深く感動の輪を広げてゆきます。そんな同社は既存メディアのさらなる充実とともに、新たなメディアの創出にチャレンジしています。

http://starts-pub.jp/

オズブランドについて

雑誌 「オズマガジン」、ウェブサイト「オズモール」を中心に、20代~30代のOLに向けて、何気ない日常を”HAPPY”に輝かせる情報を発信するメディアブランドです。
雑誌・ウェブ・モバイルが連動したクロスメディア展開やイベントの開催など、多角的なプロモーション活動も行っています。


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