ユーザ事例 株式会社精興社様

ワンソースマルチユースへ向けた新たな事業展開
顧客を巻き込む編集・制作・印刷工程のシームレス化

 

「プロジェクトS」が発足、 導入検討がスタート

「プロジェクトS」はワンソースマルチユースによる新たな事業展開への取り組みとしてスタートしました。

「当社は歴史の長い会社なので膨大な在版データが蓄積されています。また重版や再版の間隔も長く、その間にも様々な新刊データが 生まれています。これまでは、組版システム毎に管理して来ましたが、重版や再版のつど在版データを探すとなると時間がかかってしまい、データ管理システム による標準化・体系化の必要性を強く感じていました」(木村氏)

導入する前に調査した時点では、保管データの点数は16,000点以上。年間でも約2,000点ずつ増えて行きます。重版・再版 で上書きされる物もあります。フィルムでの在版も含むと相当な点数になります「プロジェクトS」によるシステム導入検討には他にもねらいがありました。印 刷業界で置版として顧客からお預かりしている版は、貴重な財産であるにも関わらず普通は預り証も無くもっぱら信頼関係だけで成り立っています。ターボサー バーに管理されたデータの閲覧を顧客に提供することにより“確かにデータをお預かりしています”という一つの証しになります。

「預金通帳の照会のような感覚で、お預かりしているデータを検索・利用をして頂きたかったのです」(木村氏)

同社ではデータが管理されたテープの複製をバックアップとして遠隔地の青梅本社へ保管しています。印刷物のコンテンツデータを しっかりと管理することでお客様から信用を得るのみならず、クロスメディアなど今後の展開に繋がると考えました。

 

VPJのシステムに決めたポイント

「当社受注の1/3は人文系の学術書、1/3が出版多色物という絵本などのビジュアルもの、1/3が商業印刷で成り立っており、 この主力の3分野に対して使えるということが条件でした。保管点数では文字物が多いのですが、他の用途にも展開が出来ると思いました。データ保管するだけ のシステムは他社製品でもあります。欲張りですがもうちょっと発展できるプラットホームが欲しかったのです」(木村氏)

VPJ製品は汎用性がありユーザ側でカスタマイズできることが選定のポイントになりました。

「検討時に比較した在版アーカイバシステムだと専用機で終わってしまいます。データベースやクロスメディアなどの展開に繋げた かったのです。またDTPデータがファイル名だけじゃなくWebブラウザからビジュアルで閲覧できるというのも便利でした」(木村氏)

同社ではカスタマイズを行いこれまで蓄積した写研のデータも保管しています。またWindows/InDesignへ移行にあた りデータ容量が大きくなるのは必至です。今後の増設・拡張・カスタマイズが柔軟な点も大きなポイントだと感じられています。

 

時間面での変化は?

「ファイル受け渡しの時間がかからなくなりました」(木村氏)

これまでの「媒体で渡す」という感覚では作業が媒体単位 で工場を動いていました。今では工場、営業、生産管理部門がWebブラウ ザを介しネットワーク上でデータ受渡しを行っています。

「“営業が入稿して来たデータをそのままサーバに保存し、作業が進んで行く”という流れが予想外に上手く進んでいます」(木村 氏)

カラーの絵本などInDesignDTP業務はオペレータがサーバにマウントしたまま、直接サーバ上で制作を進めています。非常 に容量が大きなデータですが、ダウンロード、アップロードに要する時間もなくなりました。

 

導入後の社内での流れは?

同社はターボサーバーを「スカラボ(SeikoshaContentsAggregatorLABoratory)」と名付け社 内外で頻繁に使っています。画面も同社向けにカスタマイズを行いました。

「オペレータに教育はしましたが“使わないのではないか”という不安もありました。しかし操作が簡単なので普及に時間はかかりま せんでした。慣れてしまえば、いろいろと使い道が出て来ますね。現在は見るだけの人も含め100個のユーザIDを設定しアクセスグループを細かく分けて 使っています」(木村氏)

Webを使ったシームレスなワークフローへの展開SCALABはお客様の編集ワークフロー合理化にも重要な役割を果たしていま す。同社のお客様である株式会社武揚堂様が出版されている地図ガイドブック編集作業の大幅な合理化に成功されています。

本書の編集にあたり武揚堂様は掲載候補となる700点近い地図・写真を資料館、企業、個人など多くの所有者からお借りし企画編集 を行う必要がありました。編集途中に組み直しが発生すると改めて所有者の方から写真をお借りするという非常に煩雑な手続きが想定されました。しかし精興社 様の提供するSCALABでは写真や図版を借りたら直ぐスキャニングしてアップすれば関係者全員が閲覧できます。編集者はアップされた画像を見ながら編集 作業を行うことが可能になりました。さらにライターが書いた原稿やカメラマンの撮影した写真を簡単にアップロード、受け渡しが可能になっています。

「精興社さんからSCALABを紹介され、直ぐに飛びつきました。写真や図版は著者、編集部、外部スタッフなど複数の人間が関わ る作業です。従って遠隔地でも写真やデータをデリバリしなくて済むメリットは絶大でした。また編集会議ではSCALABにアクセスして写真の選択、差し替 えをすることができるなど編集作業にとても心強く、このシステムの利用価値には驚かされました」(株式会社 武揚堂出版 事業部長 高橋則雄様)

 


 

 

株式会社 精興社
電子情報システム課
マネージャー 木村 素行 様  

 

株式会社 精興社様について

株式会社精興社は本社・工場を 青梅市に、事業所を神保町に構え、大正2 年の創業以来、活版印刷 を経て、現在はDTP・CTS によ る組版システムとオフセット印刷で、時代と共に変化を遂げている印刷会社です。コンテンツをワンソースマルチユース化する仕組み を作ることで新たな事業展開に繋げることをテーマに「プロジェクトS」を発足し、2005 年9 月にサーバを導入されました。

【本社工場】
〒198-0004 東京都青梅市根ヶ布( ネカブ)1-385
【神田事業所】
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-9
TEL 03-3293-3012


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